【ホープフルS】G3馬シンエンペラー, ゴンバデカーブースの意地か?それとも新星誕生なるか?今年最後の2歳王者決定戦の勝敗はいかに!?

2023

想定勝率

A(想定勝率 20%)
シンエンペラー
ゴンバデカーブース

B(想定勝率 12%)
レガレイラ
シリウスコルト

C(想定勝率 7%)
ショウナンラプンタ

D(想定勝率 4%)
ヴェロキラプトル
ウインマクシマム
タリフライン
ディスペランツァ

E(想定勝率 2%)
センチュリボンド
アドミラブルシップ
アンモシエラ

F(想定勝率 1.5%)
ミスタージーティー
サンライズジパング

G(想定勝率 1%)
インザモーメント
テンエースワン
ホルトバージ

A(想定勝率 20%): オッズ下限 5.1倍

シンエンペラー 想定1番人気 3.3倍

前走京都2歳Sを勝利。例年京都2歳Sはあまり強いメンバーが集まらない傾向にあるが、今年は札幌2歳Sの1~3着馬が揃って出走するなど好メンバーが揃った。その中での勝利は非常に価値が高いと言える。

レース内容としては序盤後方で脚を溜めつつ徐々に進出する競馬。勝ち方にあまり派手さはないが、上がりのかかる馬場状態での直線ヨーイドンのレースでやや前有利。その展開を8番手付近から差し切る内容はなかなか良い。コーナーでしっかり番手を上げられる競馬ができる点も中山2000m向き。現時点では不安要素が一番少ない軸向きの馬か。ただ精神的にまだ幼く、勝ち見に薄そうな感もあり。

ゴンバデカーブース 想定2番人気 5.3倍

サウジアラビアRCの勝ち馬。2着馬のボンドガールは新馬でアルテミスS勝ちのチェルヴィニアを下している馬。またこの時の3着馬シュトラウスは後に東スポ杯2歳Sを勝利。非常にメンバーレベルが高かった一戦であり、これらを0.3sもの差をつけての勝利は評価に値する。

とはいえレース内容は最後方で脚を溜め、直線だけ大外追い込む極端な競馬。またボンドガール、シュトラウスは折り合いを欠いて勝負にならなかった感がある。展開や相手の不発に助けられていたため、着差ほどは評価することができない。実績的には最上位と言えるが、一枚抜けた存在かと言われると微妙なところ。

またこれまでに1600mのレースの経験しかなく、今回は距離的に持つかどうかも試される。1,2番人気となることは確実な馬。そのリスクを取ってまで積極的に買う馬かどうかは疑問。

B(想定勝率 12%): オッズ下限 8.7倍

レガレイラ 想定3番人気 7.7倍

前走はアイビーS3着。小頭数で超スローペースを3番手追走。逃げたホウオウプロサンゲ、2番手のダノンエアズロックに先着されたが完全にイッタイッタの競馬だったのでそこまで悲観する内容ではない。

新馬戦では後に札幌2歳Sを圧勝するセットアップに対して0.2s差をつける勝利。楽に逃げた馬を捉え切って突き放す競馬内容で着差以上に評価ができる。

ただし、ダノンエアズロックはまだ強い馬との対戦成績がなく、セットアップの札幌2歳Sも逃げる競馬が相当にハマってのものだった。従ってレガレイラが重賞で通用するような力があるかはまだ未知。未知の魅力ある一頭とも言えるが、蓋を開けてみれば全く通用しない可能性もある。

シリウスコルト 想定10番人気 21.7倍

前走芙蓉Sを勝利。序盤は中団に位置していたが、掛かって道中で前に行ってしまう競馬。通常なら脚が残らなくなるパターンではあるが、直線で後続を0.3s突き放して勝利するかなり強い勝ち方を見せた。相手関係にはやや恵まれた感はあるが、それでも高く評価したい前走内容といえる。

その前の新潟2歳Sでは5着の成績だが、位置的に絶望的だった最後方からの競馬で、展開の割にはいい内容だったと言える。同様に後方から行って7着だったエンヤラヴフェイスはデイリー杯で2着。下した馬の相手関係的にも高く評価できる。

かなり乗り難しい馬であり信頼のおける馬ではないが、高い潜在能力を感じる一頭。10番枠確保で外枠には先行馬多数。うまく馬群に入れて折り合えれば一発あるか。

C(想定勝率 7%): オッズ下限 14.7倍

ショウナンラプンタ 想定6番人気 13.5倍

前走東スポ杯2歳Sを4着。スタート悪く後方からの競馬。展開的に前後フラットなレースであり、ここでの成績は実力通りだったと言える。2走前の新馬戦では0.4s差をつける圧勝。小頭数の超スローペースのレースを中団から早めにまくって捉え切る競馬。内容も強かった。ここで2着に下したサトノシュトラーセは後に京都2歳Sで3着。相手に恵まれただけではない。

ただ、東スポ杯の結果的には上位だった馬に対して普通に力負けだった感が強い。重賞レベルの馬相手だと勝ち切れるシーンはなかなか想像できない。相手までの一頭か。

D(想定勝率 4%): オッズ下限 25.0倍

ヴェロキラプトル 想定4番人気 11.7倍

前走 OP 野路菊Sを勝利。中団外目から直線外に出す王道の競馬で勝利を収めた。しかし OP 競争にしてはかなり物足りないメンバー構成で、相手に恵まれた感は否めない。オープン勝ちという点だけで評価するのは早計。

新馬戦での勝利は楽逃げで展開ハマった感が強いが、振り返れば相手は豪華なメンバー。3着ポッドテオ、4着ミラキュラスドラマ、7着ルージュスエルテは楽に未勝利を勝ち上がり、後の1勝クラスでもみな好走。この時はこれらの馬に大きな着差をつけた。

条件戦組と比較すれば上位には取れるが、オープン以上で続けて通用するかは少々微妙。野路菊S勝ちでそこそこ人気しそうだが、そこまで信頼できる馬かというと疑問。内枠確保で先手主張できそうなのは怖いが、相手までの一頭。

ウインマクシマム 想定7番人気 15.0倍

この馬が強い競馬を見せたのは新馬戦。稍重でかなり時計のかかる馬場。少々出遅れ気味だったものの道中で2番手まで押し上げてのタイム差なしの2着。この時の勝ち馬ウールデュボヌールと3着に下したセンチュリボンドはともに後の1勝クラスの黄菊賞をワンツー。メンバーレベル的にも申し分なかった。

ただ後の未勝利2戦の内容は展開恵まれた割に少々平凡。どちらも瞬発力の問われるレースで、この馬としては少々合わなかったのか。新馬戦のように時計のかかる馬場状態になった時に限って相手候補となる一頭か。

ミスタージーティー 想定8番人気 16.9倍

前走は京都芝2000mで新馬戦を勝利。後方からの競馬で4コーナ付近からビシバシ追われるも反応なし。かなりズブい馬。しかしギアが上がってからの追い上げは素晴らしく、加速後のトップスピードはいいものがある。この時2着だったハヤテフクノスケは次走未勝利戦で0.8s差をつける快勝。ハナ差だが相手を考えれば上々といえる。

ただし、中山2000mの直線の短いコースでは早めに捲れる器用さが鍵となる。このズブさだとギアが上がる前にゴールを迎えてしまう可能性が高い。加えて今回は大外枠となったことで序盤の位置取り争いも難しくなった。力的には通用する可能性はあるが、今回の条件面を考えると少々買いずらい。

タリフライン 想定9番人気 18.8倍

キャリア1戦の馬ではあるが新馬戦の内容はなかなか良い。中団後方で脚をためて直線に賭ける競馬。馬群を割るのを嫌ってやや追い出しを待つ形とはなったが、外が空いてからの伸び脚だけで2着以下に0.2s差をつける圧勝。つけた着差も十分ではあるが、それ以上に高く評価できる競馬内容であった。

前走内容からすれば揉まれない競馬をしたいところ。今回は9番枠。騎手の判断次第では良いポジションどりもできる好枠。新馬戦組の中では最も通用する可能性が高い一頭。人気次第では買い目に含めたい。

ディスペランツァ 想定14番人気 49.3倍

この馬を評価したいのは2走前の未勝利戦(阪神芝2000m)。大外枠から外外を中団追走する競馬。自ら押し上げる強気の競馬で最内絶好のコースどりをしたメリオーレムに対して半馬身差をつける勝利。位置取りを考えれば着差以上に強い。メリオーレムは後に1勝クラスのエリカ賞を勝利しており相手関係にも文句ない。

前走の京都2歳Sは6着とやや微妙な成績だが、終始外外を回すロスの多い競馬をした分で脚が溜まらなかっただけ感がある。立ち回りさえうまくいけばもっと走れた可能性が高い。前走の成績で大きく人気を落としそうで穴馬的には狙い目か。ただ立ち回りを求めるならもう少し内の枠が欲しかった。

E(想定勝率 2%): オッズ下限 42.5倍

センチュリボンド 想定5番人気 12.1倍

前走黄菊賞を勝利。2番手を先行する競馬でスローペース。展開の恩恵もあった中で、後方から追い込んだウールデュボヌールにあわや差されかける競馬内容。1勝クラスを制して条件クラスの馬の中では上位の存在といえるが、特別に強さを感じさせるような結果ではなかった。

未勝利戦では朝日杯FS5着のタガノデュードなど強いメンバー相手に圧勝を飾ってはいるものの、楽に逃げて粘り込む競馬内容で展開は相当にハマった。着差ほどに評価できる内容ではない。

G1全制覇がかかり、有馬記念勝利の印象も残る武豊騎乗で過剰に人気しそうな一頭。オッズ的にはほとんど妙味がない。想定オッズのままなら危険な人気馬と考えるべき。

アドミラブルシップ 想定12番人気 45.0倍

前走新馬戦のキャリア1戦馬。新馬戦一発回答で勝利を収めた点は評価できるが、2着のヴィレムにはハナ差の辛勝。ヴィレムはその後すぐに未勝利戦を勝ち上がったが、イッタイッタの競馬を2番手から粘り込んだだけで、後方から差してきた馬にも1馬身差まで追いつかれる平凡な勝ち方。どちらもとりわけ強さを感じない。

一気のメンバー強化となる今回でいきなり通用する可能性は低いか。

アンモシエラ 想定16番人気 69.3倍

前走のもちの木賞はかなり力の要るダート。時計掛かる馬場状態の割には前半ハイペース。これを2番手で粘り切って勝利した内容は高く評価できる。一方で2走前には足抜き良いダートで2着以下を1.2sも突き放す圧倒的な競馬で勝利。適性の異なる馬場でいずれも良い結果を出しており、この馬の能力の高さが窺える。

今回が初芝挑戦。いきなりG1で通用するかは全くの未知だが可能性は感じる一頭。イン突き叶う3番枠。力の要るダートもこなせる悪路を苦にしないタイプの馬で、各馬内を空けるような馬場状態なら一頭突っ込んできて大穴を空けるシーンも想像できる。

F(想定勝率 1.5%): オッズ下限 72.3倍

サンライズジパング 想定11番人気 44.1倍

前走カトレア賞では15着と大敗したが初マイルでのペースに戸惑ったことが敗因。2走前ではJpn3 JBC2歳優駿で2着。追い込んで勝利したフォーエバーヤングには大差をつけられたものの、先行馬総崩れの展開の中で早めに仕掛けて2着に残す競馬内容は純粋に高く評価できる。

しかし、新馬戦で芝を1戦使われた時には3着内の馬に0.6s以上も離される完敗の内容。相手も上位先着のピースヒロフェイスがいまだに未勝利勝ちなしと決して強い馬ばかりではなかった。この時の結果からみるに適性は圧倒的にダート。芝のレースで通用する可能性は低いか。

G(想定勝率 1%): オッズ下限 123.0倍

インザモーメント 想定14番人気 46.3倍

前走京都芝1800mで未勝利を勝利。中団に構えて直線大外一気の競馬。ただし未勝利戦にしてはやや厳しいペースかつ内の馬場状態が悪く、展開等に多分に恵まれた感あり。加えてこの時のメンバーは後に一頭も未勝利を勝ち上がることができていない。前走内容の限りでは買い材料はあまりない。

テンエースワン 想定15番人気 88.2倍

2走続けてダート。前走1勝クラスのもちの木賞は3着だが勝ち馬のアンモシエラに0.2s差。差し有利の展開も加味すれば完敗の内容と言える。新馬戦では新潟芝1800mで3着。1,2着馬はカンティアーモ、ミッキースターダムと相手が強かったとはいえ1s以上の差をつけられて敗北している。芝戻りでの変わり身も期待できない。

ホルトバージ 想定17番人気 88.2倍

前走 OP 萩Sは0.5s差の完敗、2走前の1勝クラス紫菊賞も5頭立のレースを4着と全く通用しなかった。未勝利戦はハイペースを前目で押し切る強い競馬だったが、クビ差2着のウインアクトゥールはサウジRCで1s以上の大差負けしているように重賞で通用するレベルではない。ここは力的に足りない可能性が高い。

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